かつては「趣味の王様」とも言われたアマチュア無線。しかし、近年はすっかり影を潜めている感が否めません。
通信ならもう携帯があるからなぁ、という意見もあると思いますが、そもそもアマチュア無線で何が出来るのか、それが分からない、分かりにくい事もアマチュア無線という趣味のハードルの高さの一端を担っているように思います。
そこで、本記事では、①アマチュア無線を使って具体的に何が出来るのか、②アマチュア無線を趣味として始めるための登竜門となる「4級アマチュア無線技士」の取得方法について、紹介したいと思います。
アマチュア無線で出来ること
ドローンでの空撮やドローンレース参加
ドローンを使って空中撮影を行ったり、FPVレースに参加したりする際、ドローンにカメラを搭載します。そのカメラから送信される映像を、ドローンの操縦者がゴーグルで視聴します。この送信の際に、無線通信が行われるので、アマチュア無線の資格が必要になります。
アウトドア趣味での連絡手段
グループでの狩猟や、キャンプ、登山など、アウトドアの趣味を楽しんでいる時に、無線機をお供にすれば、携帯が圏外になっていても連絡のやり取りが可能です。
モールス通信
トン・トン・ツー、でおなじみのモールス通信が行えます。ただし、モールス通信に関しては本記事で紹介している4級アマチュア無線技士のワンランク上である、3級アマチュア無線技士の資格が必要となります。
ARDF
アマチュア無線を活用した、アウトドアスポーツです。屋外に設置された無線機を、自分の無線機を使って探し出す競技です。アウトドアスポーツっていっても無線機持って歩きまわるだけじゃん、と思われた方もいるかもしれません。走ります。
4級アマチュア無線技士の取得方法
なぜ資格が必要なのか
車を運転する為には、免許が必要ですよね。車は便利ではありますが、簡単に人の命を奪ってしまう危険性もある乗り物です。そのような危険なものを、免許も何もなく、誰でも扱えてしまうようでは、困りますよね。そこで、一定の知識や技能を備えたと認められる人に、車の運転を許可=免許を発行しているのです。
アマチュア無線でも同じことが言えます。アマチュア無線では、電波を扱います。電波は、車のように目に見えるものではありませんが、有限な資源です。その資源を、何も知らない人がむやみやたらに使用・消費してしまうと周囲に迷惑になります。そこで、一定の知識や技能を備えたと認められる人に、電波を扱う事を許可=免許を発行しているのです。
取得方法
アプローチは2種類あります。それぞれのメリット・デメリット、こんな人におススメ、というのをまとめました!
国家試験
メリット
- 費用が安い。(約5千円)
デメリット
- 従事者免許の申請手続きを自分で行う必要がある。
- 試験自体の開催頻度が少ない。
こんな人におススメ
- 自律的に勉強できる!
- 費用を可能な限り安く抑えたい!
養成課程
メリット
- 参加さえすれば講義→試験→従事者免許の申請手続き(養成課程の開催側が行ってくれる)と受動的に事が進む。
- 開催頻度が多い。
デメリット
- 費用が高い。(2万円超)
- 丸2日潰れる。
- 朝から夜まで座って講義を聞くのは体力的に結構しんどい。
こんな人におススメ
金なら払うから合格させて!
筆者は養成課程に参加してきました。体験記事はコチラ↓↓↓
まとめ
アマチュア無線で出来ること、4アマの取得方法について紹介させて頂きました。アマチュア無線で出来る事はほんの一例で、他にも色々あります。地球の裏側の人とのおしゃべりや、非常事態時での通信手段、通信した局の数を競うコンテストなど、アマチュア無線の世界は広いです。
興味を持った方は、是非4アマを取得し、アマチュア無線を始めてみて下さい!