文化系

【手話学習ゲーム】手話タウンのベータ版をプレイしてみた

手話タウン

英語やフランス語など、語学を学習するゲームは今やたくさんあります。しかし、手話を学習できるゲームは多くないのではないでしょうか。

今回は、手話学習ゲーム「手話タウン」のベータ版をプレイしてみました。

やってみた

ゲームの流れ

https://signtown.org/

↑このURLから手話タウンベータ版のページに遷移出来ます。

日本手話と香港手話を選択できます。

(意外と知られてませんが、手話も、私たちが口頭で使っている言語同様、国によって違います!)

とりあえずは「日本手話」を選択してプレイ。

謎の白い生物が困ってます。

「荷づくりしよう!」を押すと、手話の動画が流れます。

この画面で、手話を覚えて、次の画面では実際に覚えた手話をカメラに向かって使います。

上のシチュエーションであれば、「灰色」の手話をすればグレーのTシャツを、「黄色」の手話をすれば黄色のTシャツを選んだことになります。

試しに「灰色」の手話をすると……。

見事!AIが筆者の手話を読み取ってくれました。

そう、この手話タウン、実際に自分でカメラに向かって手話をすると、AIがそれを読み取ってくれるのです!

ベータ版の範囲内では、基本的にこの繰り返しでゲームを進めていきます。

ちなみに、ただ手話を勉強するだけでなく、画面内にいる白い生物をクリックすると、手話・ろう者文化について教えてくれます。

感想

良かった点

ただ手話の単語を覚えるだけでなく、手話・ろう者文化についてのミニ情報があるのは面白いですね!

また、日本手話と香港手話をいつでも切り替えることが出来るので、それぞれの単語の違いを観察するのも面白いです。

例えば、「夏」という単語は、日本手話ではうちわで扇ぐような動作であるのに対し、香港手話では汗を拭うような動作でした。同じ単語なのに国が違えば表現が異なる、国が違うのに同じ単語を同じように表現する、こういうところが語学の面白さでもあると感じます。

完成版に期待したい点

ボリュームはもちろんですが、文章の学習が出来るとより素晴らしいと思いました。

ベータ版では、「灰色」「黄色」などといった単語を学習して、その単語を実際にカメラに向かって手話をしてみて……といった流れでした。

「私は黄色い服が欲しい」「私は灰色の帽子を捨てた」というように単語を組み合わせた文章まで学習できるようになると、より実践的ですよね。まぁ、多少レベルが高くなりますし、手話の文章をAIに認識させるのもこれまたレベルが高いのかもしれませんが……。

完成版は秋頃!

手話国際デーである9月23日に完成版がリリース予定だそうです。

完成版をプレイできる日が楽しみですね!